日記

備忘録。全て個人の見解です

2018.05.04

 

町田市民文学館ことばらんど「童謡誕生100年 童謡とわらべ唄 ー北原白秋から藪田義雄へー」という展示を見てきました。印象に残った展示内容のメモとか、ついでに初町田だったのでうろついた日記とかです。

 

まず北原白秋の略歴的なものについて。

昔から優秀な生徒で2番目の成績とったりしてたのに数学で落第したっていうのはちょっと面白かったです。苦手なものもあったんだなあ...。それにしたって若い時から学校やめたりまた入ったり、文学に力入れてたりずっと何かしらやっているのをみると天才なんだろうなあと思いました。

明星に所属?してたっていうのは知ってたんですけどあれって1年で辞めてたんですね、知らなかった...。

スキャンダル系の話があるっていうふわっとした知識があったのでその辺もちゃんと見ようと思って見ました。姦通罪で告訴されたあともその人と再会してたり、その後に1回目の結婚してその奥さんには逃げられ、2回目の結婚で子どもができて幸せに...。という流れだった。奥さんに逃げられた時とても落ち込んでいたみたいで、いつも詩を書くときはこどもにもどって書いていたんだろうけども、「こどもに戻れない」というような内容の手紙があったりもしました。なんかこう北原白秋に対して穏やかなふわふわしたイメージがあったから結構すごいよなあなんて思いました。

腎臓を悪くして亡くなったけど、病気になってからもずっとなにか仕事をしていて、亡くなる時も枕元にノートが置いてあったとか...。「負けない、俺は負けない」と言ってたとか...(うろ覚えです)。すごいなぁ、自分じゃ健康でもやる気ないときの方が多かったりするし...いやそれはただのクズなんですけども。最期の言葉は「新生だ」で亡くなる直前までわりと意識がはっきりしていたと書かれていてなんかこう北原白秋という人だから成せたことなのかな、それが良かったのか悪かったのかはわからないけど。秘書のスクラップが展示されていたんですけど、その中に亡くなったことについての新聞記事があって、こんなに大々的にしかも事細かに書かれているのすごいなって思いました。有島武郎のやつもそうだったから昔の新聞ってそういうこと結構書いてあったんですかね。それともそういう新聞社の記事をたまたま見かけているだけなのかもしれないですけど...。

 

書簡もいっぱい展示してありました!

鈴木三重吉に宛てたものがほとんどだったと思いますが、その中で北原白秋の童謡への考えとかそういうものがなんとなく感じられました。うまく言語化できないので今はまだ書きませんというか書けないです...

それはそうとなんとなく人柄とかも感じられて、例えばはがきで最初の方は行間にゆとり持って書いてたのに段々と詰まってきて最後は下に曲がって横になっていってる文字があったり...。あと文字が流れるような穏やかな感じの文字で可愛かった。赤い鳥の後続雑誌に対してすごく批判をしていて、これで童謡と言おうなんて「驚き桃の木山椒の木、です」みたいなことが書いてあってお茶目を感じました。

 

あとは赤い鳥に収録されてある作品の原稿なんかもおいてありました。

芥川龍之介蜘蛛の糸の原稿(複製でした)の最初に謎の掛け算の筆算がしてあったの面白かったです。あと島崎藤村の原稿もあったな〜文字がなんか独特でした。

 

さっきもちょっと触れたんですけど北原白秋の童謡への考え方についていろいろあって、ちょっとこれ書簡に書かれていたのか違ったのか覚えてないんですけど...。

言葉のリズムに曲が自然とついて来るような感じでなくてはいけないって考えてたみたいで、曲をつけることについてあまりよく思っていなかった。みたいな。でも山田耕筰にであってそれが変わって、そこから今まで残るものがたくさんできていったらしいです。その山田耕筰が「作詞は夫、作曲は妻。」「北原白秋との出会いはいい夫との出会い」みたいなことを言っていたらしいです。なるほどなるほどそういう考えなら北原白秋も納得いったのかな。

 

あとは秘書の藪田義雄の日記だったりスクラップブックだったり...。

日記に「先生、御元気で裸で芝生を駆け巡り日光浴をする」と書いてあって本当に無邪気なこどもみたいな気持ちにいつでも戻れるような人だったんだろうなと思いました。大人がこどもに戻るのって、こどもが大人になるよりよっぽど難しいって思うので才能の一つじゃないかなあ...。

藪田義雄にかけた言葉の中に「どんな小さなものでも君らしい一行二行を書くことを忘れないこと」みたいなのがありまして、すごくいいなーって思いました。いろんな人に慕われてたみたいですがやっぱりこういう言葉に出るよなって感じます。あとまあ散々書いてきた穏やかな感じの人柄かな......穏やかなイメージすごくあるけどまだ少ししか知らないからそうでもないんですかね?個人の見解なので許してください。

あとは藪田義雄の追悼文の中にまどみちおが書いたものがあってびっくりしました!まどみちおは私が小学生の頃によく読んでたのですごく知っているし、なんか身近な人ってイメージだったので、そんな人も間接的に北原白秋とつながっていたんだな!!という、なんか、よくわからないけど感動しました。

 

 

 

展示については以上!でせっかく町田まで行ったから高原古書店に行ってみました!

結局何も買わなかったんですけど、なんかすごい初版本とかすごそうなやつとか、いや私そういうのよくわかんないんですけど......とにかく雰囲気が楽しかった!いつかもう少し詳しくなった時に古書店巡りとかしたらすごく楽しそう!って思いながらいろいろみてました。

あと町田をうろうろ歩いてる感じでなんとなく古いようなでも栄えているようななんかわからないけど雰囲気結構好きでした。

 

終始ふわふわっと謎の感想しか書けなくて本当に情けないですが...。もっといろいろ知りたいし文学館ってこんな楽しいんだなってこの年齢になってきづけたのは良かった。